目次
MEO対策の重要性と業者選択の必要性
MEO対策の基本的な知識と重要性
まず、MEOとはMobile Engine Optimizationの略で、モバイル検索エンジンの最適化を意味します。これは、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスで行われる検索に対して、ウェブサイトが上位表示されやすくするための施策を指します。
近年、スマートフォンの利用者が増える中で、MEO対策の重要性は高まっています。特に、Googleはモバイルフレンドリーなサイトを重視する「モバイルファースト」の方針を採用しており、MEO対策を怠ると検索結果に大きな影響を及ぼす可能性があります。
また、適切なMEO対策を行うことで、ユーザー体験(UX)の向上やブランドイメージの強化、新規顧客獲得につながるため、ビジネスの観点からも重要性は増しています。既存のお客様への利便性の配慮においてもGoogle Business Platformの情報は最新の状態に更新しておくことが必要です。
以上から、適切なMEO対策が必要不可欠であることが分かります。しかし、その対策を自身で行うか、あるいは専門的な知識を持つ業者に依頼するかは、各社の事情によると思います。今回はこの「業者に任せるべきか」「自社でやるべきか」について考えていきたいと思います。
究極、MEO対策を自分で行うか、業者に依頼するかの選択
MEO対策が必要だと感じたら必ず「自分で行うか、それとも業者に依頼するか」という選択に迫られます。この決定は、MEOの結果だけでなく、経済的および時間的な負担にも深い影響を与えます。
自社対応の場合、自社のMEO /SEO知識が深まり、費用を削減できる一方、専門的知識の取得や対策の実施には時間と労力がかかります。また、MEO対策を始めとしたWEB施策は継続が最も重要です。一度勉強して終わりではないため継続して情報収集と施策の実施、PDCAを回すことを考えてください。
一方、業者に依頼することで、専門的な知識と経験を活用しながら、時間的な負担を軽減できます。しかし、その代わりに対策費用が必要になることと、悪意のある業者、悪意はなくとも知識不足から思わぬ結果になってしまうリスクもあります。
以下の表は、自分でMEO対策を行う場合と業者に依頼する場合のメリットとデメリットを比較したものです。
自己対応 | 業者依頼 | |
---|---|---|
メリット | ・自社のSEO知識が深まる ・費用を抑えられる | ・専門知識と経験を活用できる ・時間的負担を軽減 |
デメリット | ・専門的知識の取得に時間と労力が必要 | ・費用がかかる ・悪質(スキルの浅い)な業者に出会うリスク |
このように、自分で行うか業者に依頼するかは、各企業や個人の状況と目標によって異なるため、メリットとデメリットをしっかりと理解した上で、最適な選択をすることが重要です。
MEO対策を自分で行うメリットとデメリット
メリット:自社でのノウハウ蓄積、コスト削減
自社でMEO対策を行う最大のメリットは、「自社でのノウハウ蓄積」と「コスト削減」です。
まず、「自社でのノウハウ蓄積」について。MEO対策は一度行ったら終わりではなく、常に変化するサーチエンジンの動向に合わせて、最適な対策を追求し続ける必要があります。自社でこれを行うことで、最新のMEO知識や技術が社内に蓄積され、将来的に対応スピードや品質が向上します。
次に、「コスト削減」について。外部業者への依頼は専門的な知識と実績を活用できるメリットがありますが、それに伴う費用も発生します。しかし自社で行うとなれば、その分の費用は削減できます。
ただし、MEO対策に必要な知識や技術を社内に持っていることが大前提となります。
デメリット:時間的な負担増、専門的知識必要
自分でMEO対策を行うデメリットとしてまず挙げられるのが、時間的な負担の増加です。MEO対策は一度行ったら終わりではなく、検索エンジンのアルゴリズム更新に合わせた継続的な取り組みが求められます。これには定期的なWEBサイトの内容更新やキーワード分析、リンク構築など多岐にわたる作業が含まれ、それらを自社で行うには相応の手間と時間が必要となります。
また、MEO対策を成功させるためには、SEOの最新トレンドや検索エンジンの動向、ウェブマーケティングに関する専門的な知識が不可欠です。これらを独学で身につけるのは難易度的にも高めです。また間違った知識や情報に基づいた対策は逆効果になる可能性もあります。
以上の点から、自社でMEO対策を行う際は時間的な負担と専門的知識の必要性を十分に考慮する必要があります。
私が経験した自社対応のお客様での失敗例を3つあげておきます。
当てはまりそうな方はぜひ当社にお任せください。→リンク
1.大前提MEOの知識が乏しい。
MEO対策はGoogle Business Platformの充実から始めますが、オーナー登録されたアカウントをいくつも扱ったことのある方がまずいない。
MEOやSEO、WEBマーケティングの会社での実務経験がなければそうそう触ることのないものです。圧倒的に経験と知識が足りないというのがあります。
2.オーナー権限がしばしば行方不明になる。
Google Business Platformの編集にはGoogleアカウントが必要ですが、わざわざ管理者権限を紐付けして社内運用されているお客様は稀です。
担当者の方、店長のGoogleアカウントにオーナー権限を付与して利用されているケースが多いのではないかと思います。
そして、担当の方や店長がお辞めになった時事件が起こります。
3.専任の担当者などいない。
これを読んでいただけている方々は恐らく店舗へお客様を集客される事業を行なっておられる(飲食店、クリニック、美容室、不動産業、小売店、士業等)の方々だと勝手に思っていますが、インターネット専任の担当者の方はいらっしゃいますか?
当社のお客様ではおられません。
接客の片手間、カットの片手間にWEBの更新などをされている方がほとんどです。
店舗型ですのでお客様が来店します。その対応をすることを本業とした方々しかお店にはいないというのが圧倒的多数だと思います。
これを書いている今は2024年の2月ですが、つい先日もGoogle Business Platformに新たに駐車場に関する内容が追加されました。車を使って来店されるエリアの店舗様、お子様を車に乗せて来店されることの多い店舗様においては来店の判断をする/しないという重要な情報だと思います。ですが、常に最新情報を取得するというのは難しいものです。当社においても自社の情報収集はしていますが提携の企業様からの情報も必ず入るように仕組みを作っております。
MEO対策業者を使うメリットとデメリット
メリット:専門的な知識とツールの活用、時間的な負担の軽減
MEO対策業者を活用する最大のメリットは、専門的な知識とツールの活用です。業者は最新のSEOトレンドやアルゴリズムを理解し、適切な戦略を提案します。また、専門的なツールを使いこなす能力もあります。これらのツールはキーワード分析や競合サイトの調査など、MEO対策における精緻な分析を可能にします。
さらに、MEO対策業者に依頼することで、自社の時間的な負担を軽減することが可能です。一方で自社で行うとなると、MEO対策のための学習や実施、結果の分析という一連の流れに多大な時間が必要になります。業者に依頼することで、その時間を他のビジネス活動に注ぎ込むことができます。
MEO対策業者のメリット | 詳細 |
---|---|
専門的な知識とツールの活用 | 最新のSEOトレンドを把握し、分析ツールを活用 |
時間的な負担の軽減 | 自社での作業時間を削減し、他の業務に集中可能 |
デメリット:費用、スキルの低い業者との取引リスク
MEO対策業者を利用する大きなデメリットとして、「費用」と「スキルの低い業者との取引リスク」が挙げられます。
まず、「費用」についてです。MEO対策を外部へ委託するには一定の費用が必要となります。業者よって料金設定は異なり、一概には言えませんが年間40万前後が相場ではないでしょうか。
次に、「スキルの低い業者との取引リスク」についてです。あえてここでは悪意のある業者については触れません。「お金は払ったけども何もしてくれない」「言っていることが契約の前後で違う」「入金したら一切連絡がない」など、もうそれは騙す騙されるの話ですので契約時に内容や会社、担当者を確認して判断してくださいとしか言えません。
ここでは悪意はないけれども業者選びに失敗した場合の話になります。MEO対策にあまり知識のない業者に委託されると、MEO対策の効果が出ないばかりか、検索エンジンからペナルティを受ける可能性もあります。そのため、業者の選定には十分な注意が必要となります。
以下に確認すべきポイントをまとめておきます。
ポイント | 内容 |
---|---|
成果レポートが出るか? | 対策をしてからの変化をどう確認できるのかを確認しておきましょう。「やっている」としか言わない業者も存在しますので注意。 |
計測地点と計測時間は? | ローカル検索に疎い業者だと理解できないかもしれません。MEOにおいては計測地点と計測時間で大きく順位が変わることもあり、実際「呼べる」かどうかにも直結します。 |
遷移先(LP)の構造化データの追加は対応できるか? | 意味が通じればある程度知識のある業者だと思います。お客様のWEBサイトによって対応できる/できないはあるものの知識さえあれば作業工数としては少なくやったほうがいい施策内容であるため。 |
サイテーションはどう対応するか? | 自社内制をやっていてもここは外部に頼らざるを得ない比率が大きなところ。サイテーション対応だけでも外部に依頼することも良いと思います。サイト制作の一環でMEO対策もやっていますという業者では対応は難しいかもしれません。 |
上2つは基礎的な内容。自社で対応される場合も留意すべき点です。
下2つは知識と仕組みづくりが必要ですので「ちゃんとMEO対策をやろう」と思っている業者かどうか見定めるのが良いと思います。
結局、MEO対策に業者は必要?
全てを業者に丸投げせず、自社でも最新情報を取得することの重要性
結論から言うと、MEO対策に業者は必要だと考えています。
それは、情報収集やPDCAをまわす人材リソースを抱えるには年間40万くらいでは賄えないと考えるからです。
しかしながら業者に全てを依頼するのではなく、自社でも最新の情報を積極的に取得し理解することが重要です。MEOのトレンドは日々変化し、自社で収集する情報だけではキャッチアップが難しいことがあります。
また、自社で情報を把握することで、業者とのコミュニケーションがスムーズになります。具体的な戦略や、対策の方向性を業者と共有しやすくなったり、業者からの提案内容を理解しやすいなど、効率的な業務運用に繋がります。
以下の表は、MEO情報収集に役立つウェブサイトの一例です。
ウェブサイト | 内容 |
---|---|
Google公式ブログ | Googleのアルゴリズムの変更など最新情報 |
SEO関連の専門サイト | MEO対策のノウハウや最新トレンド |
業界誌や業界団体のウェブサイト | 業界動向や最新の研究結果 |
以上のように、業者任せにせず、自社でも常に最新情報を得ることで、MEO対策はより効果的となるはずです。
業者が提案する対策がGoogleのガイドライン違反ではないか確認すること
MEO対策業者を選ぶ際の注意点として、業者が提案する対策がGoogleのガイドライン違反に当たらないかを確認することが重要です。
具体的には、以下の4つのポイントに注目します。
- 自然なリンクの獲得: Googleは自然なリンク獲得を推奨します。業者が不自然なリンク獲得の手段(例:購入リンク)を提案した場合はガイドライン違反となります。
- 良質なコンテンツ提供: Googleはユーザーにとって有用なコンテンツを評価します。コンテンツの質を落とさず量だけを増やすような提案は適切ではありません。
- キーワードの適正な使用: 無理にキーワードを詰め込む行為(いわゆるキーワードスタッフィング)はペナルティの対象となります。
- 口コミの適正な運用:最近、Googleの口コミ機能にクッション機能を持たせて良い口コミと悪い口コミを「選別」するツールが出回っています。Googleも必ず気づいている思いますのでそのうち手を打たれると思いますが以前のSEOリンクのように最悪アカウントBANされ表示されなくなるといったことも考えられます。
これらを踏まえ、業者が提案するMEO対策がGoogleのガイドラインに反していないかを確認しましょう。
まとめ:MEO対策の取り組み方と業者選定のポイント
結論、MEO対策は業者に依頼したほうがいい。
MEO対策は業者を入れることをお勧めします。
これは間違った知識、施策で逆効果になることがある点と何よりスピードが重要だからです。
前述した通り、MEO対策はGoogle Business Platformを中心に実施していきます。
まず、複数の企業のGoogle Business Platformを触ったことのある方は非常に少ない点。また店舗型のビジネスにおいては専任のネット担当というのは設けにくいと思います。知識や情報の集積においても片手間でやっている状態ではなかなか進まないのが現実です。
しかしながら、業者任せというのは避けるべきで自社においても知識やノウハウを蓄積できるようにすることが重要です。
当社では成果レポートや定例のMTGなどを通じて情報交換や担当の方へのアドバイス等「伴走体制」が築けるようにしております。